タミフルの徹底調査隊

タミフルの副作用による頭痛と死亡率

タミフルはインフルエンザの治療薬として知られています。抗ウイルス作用があり、発症から48時間以内に投与すれば、A型またはB型のインフルエンザを早く治すことができます。しかし一時期、マスコミなどで副作用が大きく取り上げられました。タミフルの副作用としては下痢、腹痛、吐き気、頭痛などが挙げられます。また幻覚や幻聴が発生し、異常行動を起こして事故に遭ったり、自殺したりするケースも話題になりました。
これに対して、タミフルを擁護する側からも反論が出されています。下痢や頭痛はインフルエンザ本来の症状であり、幻覚や異常行動も頭痛や高熱の結果として生じるもので、タミフルの副作用ではないという議論です。鳥インフルエンザの死亡率は6割近くになる一方、タミフルが原因とされる転落死の死亡率は200万分の1という主張する人もいます。タミフルを大量に使用した日本では、インフルエンザの世界的大流行でも、他国に比べて死亡率が著しく低かったというデータもあります。適切に使用すれば一定の効果を発揮する点で、タミフルも他の薬と変わりません。ただし誤った使い方をすれば、体に害を及ぼすことも同じです。
タミフルは発症期間を縮める効果はありますが、インフルエンザを一気に治療する薬ではありません。また最近の研究では、重症化したり合併症が出たりするのを防ぐ効果にも疑問が持たれています。病気を治すのは、あくまで体に備わった自然治癒力です。どんな薬でも使いすぎると耐性菌や耐性ウイルスが発生し、やがては効果がなくなります。インフルエンザにかかったら、まずは安静と適度の栄養摂取を心がけ、むやみに薬を多用するのは避けたほうが無難でしょう。